書きかけたまま下書き保存して放置していた「最近(2011年10月現在)見た映画についての」ブログを見つけたので情報は古過ぎるが載っけちゃえ。
ピナ・バウシュ踊り続けるいのち
すごく興味があったのに結局生前に舞台を観る事が出来なかった。
わたしはピナの舞台を生で見た事はなかったし、バレエ以外のダンスというものを敬遠していたのです。なんというか、コンセプチュアルすぎて、激しいパントマイムに近いというか理解しようとすると頭が疲れるというか、ざっくり眠くなるというか(笑)そういうイメージだったんですが、ピナのダンスは異質で驚嘆しました。考えなくても楽しめるというより、何か感じるというか。パッと見普通の人ばかりなのに、人として、生物としてその動き、可能なの!?みたいなフィジカルな鍛錬のすごさとユーモアも垣間みれたりして。
そして一番は、そもそもピナってどういう人だったのかなーと思いました。
あれだけのパフォーマンスを他人にさせるにはものすごい人間力と真のカリスマ性みたいなものが絶対あるんだろうし、それだけの人ってほとんど居ないと思うのです。大概は皆に尊敬されてる風でも陰でブツブツ言われてたり、内部ではどんどん人が辞めたりとか、外から見ると凄い人でも中に入ると自分にも厳しいが周りにも厳しい、自分の仕事に対してストイックなのはいいけれど凄くなれば凄くなるほど、人がついてくるのは当たり前と思うようになる、面と向かって誰も文句をいわなくなるから周りのことを考えているつもりでも結局独りよがりになる、というパターンに陥りがちだと。
もちろん映画だから悪いところ描くわけないけれど、あの極端な仕事にこれだけ人がついてくるとするならば、それはきっとピナに「なんかみせられちゃった」からしか考えられなくて。才能や運や努力だけじゃなくて、更に何か神懸かり的なものを「持ってる」人だっただろうし、人間的にも凄く優れていたとしか、やっぱり考えられない。
アニー・リーヴォヴィッツ レンズの向こうの人生
実在の狂った帽子屋、Stephen Jonesが!そして私の神様Christian Lacroixが!!!
これを見た時、ガリアーノ天才過ぎる!スケールが違いすぎる!!!って戦慄した写真。
(くだんの事件の後、彼は現在母校セントマーチンズの先生やってるみたい・・・
だけど、ガリアーノに学校で習いたいとは思わないよ・・・絶対頭おかしいし←悪い意味とは限りません。笑
なんでもいいからデザイナー復帰して欲しい。)
昔からVOGUEとかバザーとかで食い入るように眺めていた写真が、結構な割合でアニー・リーボヴィッツだったことが留学してから判明。わたしはそれまでファッションは好きでもフォトグラファーとかヘア、メイクのことはよく知らなかったのですね。
とにかく写真がドラマティックで、いい意味でアナログ。
「ものすごく費用がかかる」と映画の中のインタビューでアナ・ウィンターが言っていたけど、ああやっぱりそうなんだ、と。(わたしが好きなものは絶対お金と手間がかかっている・・・)
今はアイデア一発勝負とか、低コストで早く、そこそこのクオリティのものというのがもてはやされていて、値段の高いものって酔狂な人かブランド品か、お金が有り余っている人くらいしか買わないみたいなとこがあって、どんどん手間ひまかけてコストがかかるとこが潰されて数が減ってるじゃないですか。それじゃあ100年後、200年後に残るようなもの、絶対できないです。アナログばかにすんなよ!美術館で現代人が有り難がって見てるものはみんなお金と手間がかかったアナログなんだ!!!アナも頭が痛いとは言ってましたが、でも、それでも!どんどん新作を見たいから、お金、出し続けてくださいと切に願う。その価値があると思います。(他人の財布をあてにして申し訳ないけれど・・・笑)
獲物の分け前
お屋敷のインテリアがとにかく素敵!
ストーリーはかなりイライラする話で全っ然好きじゃないけど(ジェーン・フォンダが猛烈に鬱陶しい)インテリアを見ているだけで十分楽しめる。
結婚哲学
20年代ファッションが好きな人は是非!! まんま、エルテの世界が実写で観れる。
無声映画なのにわかりやすく面白いし、ファッションも素敵。