10.13.2011

猟銃    /     Le fusil de chasse




パルコ劇場で上演中の『猟銃』を観に行きました。
お芝居は大好きだけど、こんなに感激したのは久しぶり、というくらい、凄かった。
そして、あらゆる意味でわたし好みだったし。
セットや演出など、コレが外国人目線でいうところの「ゼン (禅)」なのか。
ロンドンのバービカンセンターで観た、深津絵里主演の『春琴』も日本人の原作、日本人主演を外国人が演出してるっていう意味ですごく似ている気がしたし、日本人目線からすると、ナンチャッテジャパニーズというか「わかる気になってるジャパニーズ」感がある気はするけど、私は敢えて外部から内側を覗くような、外に居る者の内への憧れみたいな目線のクリエーションが凄く好きなのです。自分が制作する時も外から覗く感覚というのはいつも意識していると思うし。
演出もすごくいいのはもちろんのこと、中谷美紀が凄すぎた! たったひとり出ずっぱり、しかも本を朗読してるくらいの量のセリフをひとりで延々しゃべっている、しかも動きもほとんどなく、シンプルな背景には何の変化もないのにこちらは全然退屈しないし、むしろ情景が浮かんできて。

そもそもあれだけの量を覚えるのだけでもどれだけ大変なんだろうと思ったら気が遠くなりました。1時間40分もひとりで喋り続けられる量の文章をカンペなしで、って!!!
更に感情を込めて演技もしなきゃいけないし・・・ お芝居が面白かったのはもちろんのこと、人間てすごいな・・・と感動しきり。 やれば出来る事って結構あるのかもしれない、なんて励まされてしまって。

I went to Parco theater to see Le fusil de chasse.
It was really really, more than amazing.
As one of the leading actresses in Japan, Miki Nakatani takes on the challenge of her stage debut in “Le fusil de chasse” . In the play, she portrays 3 main-rolls.  She talked and acted all rolls by her self alone and never disappeared from the stage from the beginning to the end . I was so moved and inspired from her, or maybe human possibility to achieve something which looks totally mission impossible...